こんにちは!T-KIDS梅田スクール長であり、アート探究というアート"で学ぶ"授業と、おしごと算数の講師をしている織田です。
今日は探究的授業の組み立て方!
これに関しても「正解」はないので、織田の現段階での考え方です!常に更新していきます!^^ただ、参考までに!
- 0-1) 探究的授業設計の全体像
- 0-2)授業のコンセプト、なぜやるのか?何を伝えたいのか?
- 0-3) 早目に来た子用のワークを準備!バッファーになるワーク
- 1) 探究的授業で重要!前提の共有
- 2) 環境作りと雰囲気作り、つかみが大事!
- 3) インプットはクイズなどで!
- 4)間に、ちょっとしたアウトプット
- 5) 思考を深める/グループワーク
- 6)その授業でのアウトプット・創作
- 7)振り返り、次回以降、ホームワーク
- 追記:前回の振り返りを入れる
0-1) 探究的授業設計の全体像
まずは探究的な授業における授業の流れ、全体像!
とはいえ、回を跨いだ授業の設計などもあるけど、
今回は1回の授業の中の構成の1つの例!^^
1)前提の共有:探究的学びでは何気に重要
2)環境、雰囲気、つかみ:子供たちの緊張を解き、興味を沸かせるキーポイント
3)インプットはクイズなどで!:インプットも能動的になる仕掛けを!
4)間に、ちょっとしたアウトプット:クイズだけでも飽きる、プチワーク!
5) 思考を深める/グループワーク:子供達同士での学び合い
6)その授業でのアウトプット・創作:それらを踏まえて、どんなものを作るか?
7)振り返り、次回以降、ホームワーク:振り返ることで定着する!
では、それぞれ具体的に書いていきますね!^^
0-2)授業のコンセプト、なぜやるのか?何を伝えたいのか?
授業をやる上で、一番大事なマインドの部分!
先生は、何を伝えたいのか?子供たちと、何をしたいのか?
そういったベースのコンセプトを、やる先生側が持つ!
未来を生き抜くために、「正解のないものに、自分の正解をつける」をしたい!
など、この授業を通しての裏メッセージを、
実際に授業で言わなくとも、先生自身が持っておくことが、大事だと思っています!
0-3) 早目に来た子用のワークを準備!バッファーになるワーク
探究的な授業では、子供たちのそれぞれの個性やそれぞれのペースに合わせて授業ができることも大事!
そして、授業には遅れてくる子や早めに来る子もいる!
できれば一気に1番最初のつかみからやりたいところだけど、そううまくはいかないことも!?
そんな時ように、早めに来た子や、遅れてきた子を待っている間にできる、簡単なワークも用意しておくと良いよ!^^
途中でやるはずだったこのワークとかを、早めにきた子は最初に少しやっておいてもらう、というのとか!
1) 探究的授業で重要!前提の共有
まず、参加されている方にいくつかの前提を共有すると授業がしやすいです!
例えば
- お互いの良いところを見つけよう!
- ハマっても、ハマらなくてもOK、ハマればラッキー、ハマらなくても、それがわかっただけでOK!
- ちょっと難しいことやるので、半分わかればOK!簡単なことばかりやってても成長はしないし、難しすぎても成長できないので、程よく難しいことをみんなに届けます。みんなで賢くなろう!
- 授業中のみ食べOK
- 面白くなかったらどこか行ってもOK。ただ、講師は本気で提案してるから聞いた方が面白いと思う
とか!
あとはオンラインの場合の
- 画面はオンにしてね!その方が学びになるから!
- チャット使える子はチャットでちょっとしたことでも話してね!
- マイクは周りの環境に配慮してね
なども前提の共有としてすごく重要です。
保護者さん、生徒さんと探究的学びの前提を共有する
特に探究的習い事では、前提の認識共有が大事!
「すぐに成績を上げたい!」という人には、
そもそもあまり探究的習い事は向きにくいでので、
探究的な学びをしていった結果的に成績も上がったり、
そもそも成績以上に、その子が勉強が楽しくなる!などの効果を求められている方とご一緒するのが良いので、
その前提の共有が大事だと思います!^^
2) 環境作りと雰囲気作り、つかみが大事!
まずは先生。この先生が誰で、なんでこの授業やっているか、などがあると良いかなーと思います!
あと生徒同士の自己紹介もしていると、その後グループワークなどで会話しやすくなる。そういった雰囲気作りをしてあげると、生徒さんたちも授業に挑む上でのスタンスが知れると思います!
声のトーンとかも、ハキハキ行くのか、優しく行くのか、ここら辺は最初の雰囲気で関わってきますが、先生のスタイルに合わせてでも良いと思っています。
あと、授業スタイルに合わせて、テーブルの位置なども
- クラススタイルにするのか
- 島をいくつか作ってグループワークにするのか
- 開放的にするためにブルーシートに直座りにするのか
なども重要になってきます。
授業の始まり、興味を惹くつかみ!
あと授業の始まりの1番のキーと言っても過言ではない、つかみ!
子供たちが授業を「面白い!」と思うかどうかというのは、
プレゼント同じで、最初の数秒がすごく大事です。
そこで、最初に「?」とか「!」と思わせるクイズを入れたりします!
そこから、
- 神様をいると信じている人がどれぐらいいるか
- 世界には太陽の神様も様々!
などの話に発展させたり、できます。
ここは講師のアドリブや、講師の興味のある例え話、
はたまた生徒さんからの意見(どの神様が好き?)などを聞いてみながら、
授業の中身を生徒さんと一緒に作っても良いですね!^^
ニュースや生徒のイメージの湧く、例を!
そしてそのつかみのネタとしては
- ニュース
- 授業を、子供たちのイメージの湧く例に変換
するのもおすすめ!
例えば
- ただのバナナが1300万円で落札!?(2020年アートフェアでのニュース)
- デジタル画像が数十億円で落札!?(NFTのニュース)
- グラフの授業の場合:このグラフなんだ??(コロナの感染者のグラフ)
など、自分に関係したり、
今実際に起きていることを授業のはじめのクイズに盛り込むと
その時代を生きている一人の人として、当事者意識を持って、かつイメージも沸かせながら学ぶことができるので、おすすめ!
3) インプットはクイズなどで!
そして上記のように、インプットは、クイズ形式で行なっていくのが良いなーと個人的に思っています!
特に初めましての子であれば、選択問題。
そうでない子には、口頭で答えられる問題が良いかもですね!
答えはオランダ!
そこから「オランダという国はね〜」という話になり、
日本以外の文化を投げかけてみたり
あとはこれ!皆さんいくらだと思います??笑
(出典:https://www.news24.jp/articles/2020/07/09/06676978.html)
1つだけ怪しい53億円!笑
そしてそのあと!
「じゃあ!何枚売れたと思う?」
答えは1枚!!!
え!?53億円もするのに!?
という流れになり、
「実はゴッホはね」という生きてる間に売れなかったことや、
そもそも絵の値段ってどうやって決まるの?
などいろんな問いがここからも生まれます。
4)間に、ちょっとしたアウトプット
クイズでインプットを行ったとは、クイズだけしてても退屈なので、
ちょっとしたアウトプットも挟みます。
というのも、この「アート探究」では、アート"で"様々な分野にも興味を持ち、学び、
それを自分の表現として「正解のない世界」を体験していただくことが目的の1つになっています。
例えばそもそもの「色」というものを考える回では、
それぞれの色で連想するものを描きます。
食べ物、自然、あとは怒りとか楽しいなどの感情も!
そう言ったワークを通して、自分の中の正解を、感覚的に見つけていきます。
そこからまた、
- なんで●●さんは、赤は楽しいなの?
- なんで●●さんは、青は寂しいなんだろう?
- 太陽をオレンジに入れた人と赤に入れた人がいるね!なんでだろう?
- 住む場所や普段見る情報によって、それぞれで違いがありそうだね!
など、
それぞれの個性の違いや、
その奥にあることの探究などにもつながりそうですね!^^
5) 思考を深める/グループワーク
そしてそうやってやった個人ワークをそれぞれで発表し合う!
なんでそれぞれの色に加え、
なんでその色にしたか。
そこから自分の感情という抽象的なものを具体的な言葉で表すという難しめな訓練もできちゃいますし、違いを学び合えます。
6)その授業でのアウトプット・創作
その後にもクイズを入れたりしながら、全体の授業を進め、
最後に
- 自分のオリジナルの神様とその神話のワンシーンを描こう
- ゴッホの真似をして、ゴッホの気持ちになってみよう
などを紙やキャンバスに絵の具や鉛筆などで表現。
時には立体などで描いたりします。
7)振り返り、次回以降、ホームワーク
そして授業の最後には、伝えたかったことを講師から伝えたり
どこがうまくいった?などの振り返り!
特にアートでは、自分の描いた絵について、
あえて言葉でよかった点などをいうことにより
抽象的なものを具体的な方法で伝える、というAI時代にあると便利な力も尽きますし、
振り返ることで、
- その子がどこが気に入ったかわかる
- 本人もどこが気に入ったかが明確になり
- 次回への反省に繋がり、記憶にも残る
- 次回以降のインスピレーション(次回これしたいな)などを覚えておける
などメリットもたくさん!
[講師のためではなく、自分のためにメモや振り返りをする]
ということも伝えています!^^
と、まずは1回、授業の中身の設計を描いてみました!^^
とはいえ、やっていくうちにまだまだ工夫はたくさん出てくるし、
それを止めないことが、探究的に授業を作ることだと思っています!^^
また、実際に授業をやってみると、
- こういう時ってどうしてます?
- どういう声がけをしてます?
- ハマらない子に対してどう接してます?
などなど、いろんな疑問が浮かぶと思います!
それに関しても、また別の記事で、織田なりの方法シェアさせていただきますね!^^
そんな織田も講師をしていたり、素敵な講師がたくさん!
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追記:前回の振り返りを入れる
もし継続的に続く授業の場合は、授業の「つながり」や、学びの定着のためにも、
- 前回って何したっけ?
- 前回の紙出して〜!(振り返り)
- 前回の振り返りを踏まえた授業
など、ふりかえりからのつながりなども意識するのも良いと思います!^^
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